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第13章 【さよならの向こう側】
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「俺のコト‥恨んでる?葵たちのコト」

お酒とおつまみをたんまり購入して、アイスを食べながらの帰り道。
濃厚ミルクソフトクリームと、宇治抹茶ソフトクリームを分けあいっこする。

『なんで?恨んでなんかいないよ?』

「‥ミーコに早織ちゃんが葵の幼なじみだってこの前教えなかっただろ。
それに‥やっぱり気まずいかなぁと思って…葵にどうしても連れていけって頼まれたんだ。
皆で過ごす夏は最初で最後かも知れないって思ったら、ダメだって言えなかった。ごめんな」

『ううん‥大丈夫』

真央がお酒が入った袋を持ち換える。
私が持ったおつまみの袋がカサカサ鳴った。
虫の声に耳をすませる。

「葵もさ、時間が必要なんだよ。いっしょに過ごした時間が長い分、いきなり離れることは難しいんだろ。
ちょっとずつ距離を置いていけよ。
アイツの気持ちの整理がつくまで待ってやんな」

『真央ちゃんは‥やっぱり何でもわかってるんだね。いい子だよね』

顔を見合わせて薄く笑った。

「俺はさ、完全に外野なんだ。恋をしたことがねぇから。
‥外から眺めている時には、俯瞰出来るよな」

『マイコは?この前ふたりで消えた癖に』

にやつきながら真央を詰る。
袋を振り回しながら真央が慌てた。

「アレは違う!肉欲に負けそうになっただけだ!俺は男の操を守ったぞ!」

野獣みたいな眼をしてましたけどね。
きみのお兄さんたちにソックリな目付きでしたけどね。

「情けないコトに俺もさ、たまに負けそうになるわけ。マイコさん色っぽいし‥おっぱいが大きいと吸い寄せられちゃうんだよ。
何でだろうな‥。
おっぱいってリーサルウエポンだよ。
‥だけどさ、ソレとコレは別物だろ?」

『別物なの?』

「‥少なくとも葵は別物にしたかったんだろ?
それをわかってやんなきゃ、あまりにもアイツが可哀想過ぎるよ。俺は誰も好きにならない内は、なんでもわかる。
だけど誰かを好きになっちまったらさ、もうダメだよ。
あっという間に神通力を失うよ」

『魔法が解けちゃうの?』

「魔法……」

真央がふ、と笑った。
横顔が昔の爽介を思い出させて甘酸っぱい気持ちになる。
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