この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Re:again
第4章 【嘘の自白】
「実は爽介君がみちるのことを好きだったってことはなかったの?」

『ないない!一度もそんなこと言われたことなかったし、爽介のモテっぷりは凄かったから!
小学校の時ね。まず、クラス替えの時点で女子の三分の一は爽介に惚れてるの。
二学期にはそれが三分の二まで増殖してる。
皆が爽介に恋してた』

「爽介君は?」

『涼しい顔よ。アイツ、愛想笑いとかしないの。自分が興味あることしか話さないし。
他人の顔色を伺ったりもしない。
基本は無口。でもここぞと言う時は凄いから。例えば誰かが苛められた時だとか。
ケンカが強かったし。
苛めっ子を無言でボーン!!
ぶん殴って成敗。誰かを苛めたりもしなかった。
いつも醒めた目付きで、遠くを見てた』

「ヒーローだったわけね。みちるの」

『うん。私と爽介の他に、幼なじみがもうひとりいたの。
とんでもない悪ガキでね。
私の髪の毛をハサミで切り刻んだり。
怪我もたくさん負わされた』

「酷いことするね!
‥爽介君が庇ってくれた?」

『そう。ほら。うち、離婚してるでしょう?
くだらないことだけど田舎って片親に厳しいところがあるから。
私、苛めの標的になった時期があって。
悪ガキが私に手を上げると、爽介が飛んできてくれた。
“男が女に手を上げるもんじゃない”って。
爽介は悪ガキをボコボコにしたよ。
悪ガキが私に謝るまで爽介は絶対、許さなかった』

「あ~そりゃ惚れるわ。小学生だし。格好良いもん」

『格好良かったよ!
爽介は頭も良かったし、スポーツ万能だった。
身体を動かす大会は爽介の独壇場だった‥影からこっそり応援するのが私の楽しみ。
“ちゃんと応援しろよ”って命令されるのが嬉しくて。
爽介はそんなこと知らない。ただのスポーツ馬鹿だったけど。
身体は小さかったけど顔は昔から可愛かったし。
性格はちょっとひねくれてた…。
爽介の私へのいびりは酷かったよ。
他の子には私を苛めさせなかったけど。
《コイツは俺のモノ》
それが爽介の口癖…。
自分だけは私を苛めてもいいと思ってたみたい』

「惚れた弱みってやつ?」

マイコがくすりと笑う。
/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ