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Re:again
第13章 【さよならの向こう側】
「なんで泣くの?あなたはいつもそうやって誤魔化す。
泣けば済むとでも思っているの?…オレが………」

葵は言葉を紡ぐことが出来なくなった。
葵も私と同じように涙を流していた。
長い手足が私の身体に絡み付いてくる。
抵抗はしなかった。
こうしていることが一番自然のように思えた。

「‥もう、止めた。止めた。イイコでなんていたくない。みちるちゃん、ソウスケはこんな時にあなたのそばにいない男だよ。
あなたが川で溺れている時に、助けることも出来ない男だよ。
あなたはそんな男のことが、本当に好き―?…」

爽介は、私の元に帰って来ないかも知れない。
本当は、私よりも大切なモノが他にあるのかも知れない。
左手の薬指を葵が自由にした。
サイドテーブルの上に無造作に指輪を転がす。

「‥抱かれたから情が移っただけじゃない?
みちるちゃんはソウスケのセックスが好きなだけだよ。
ソウスケが好きなわけじゃない。
一昨日も馬鹿なコトしてたね‥首輪なんか着けて喘いでいた。
みちるちゃんはペットなんかじゃないのに…
―オレにも、出来る。あなたが欲しいものを与えてあげることなんて、簡単…」

葵が私の首筋に口付けを落とした。
押さえ付けられた腕の力から、葵が本気であることを悟った。

『見たの―?』

「‥この建物、構造が変だ。壁の中に空間があるから何かと思って探検したの‥コウスケが“ただの宿泊施設じゃない”って匂わせてたし。
全部見たよ。あなたたちのしていたコト。
たぶん、ソウスケは気付いてたよ。そういう男だよ…」

『こんなの…間違ってる』

葵には早織ちゃんがいる。
私には爽介がいる。

「‥間違っとけばイイ。本当は、コッチの方が正しかった。
あなたがオレを欲しがった時に抱いておけば良かった。
もっと早くにこうしていたら、間違いなんて起きなかった―ソウスケたちがあなたの前に現れなかったら、ずっといっしょにいられた…」

『―そんなこと言っても無意味だよ‥私は爽介が―』

「うるさい!何も聞きたくない!」

葵の舌先は乳房を這い、乳房が揉みしだかれた。
葵の涙はずっと流れ続けていた。

「―本気でそう思うなら、逃げてみなよ。
オレを拒めるのなら。
…あなたを力で奪うことなんて、あまりに容易い」
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