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Re:again
第15章 【薔薇色の日々】
『……私なんかでいいの?』
「みちるちゃんが、いいの。
みちるちゃんしか欲しくない」
『―――――』
葵が今にも泣き出してしまいそうな表情を浮かべる。
その顔を目にした瞬間、“あぁ、離れられるわけがない。”と思った。
葵を愛しく想う感情を捨てられるはずがないと。
葵とはときめくような恋は出来ないかも知れない。
きっと猟奇的で、奇妙な関係は続くだろう。
それでもやっぱり、離れられない。
葵とずっといっしょにいたい。
『はい……宜しくお願いします』
「やったぁぁぁぁ!!!!」
葵が私の身体をを抱え、その場をくるくると回転した。
コンバインの座席に下ろされ、リングケースから指輪を抜き取る。
「‥らくだ色の下着で散財して、石がちっちゃくなっちゃった。
ごめんね……」
葵が悲しそうに目を伏せる。
シンプルなプラチナの台座にダイアモンドが埋め込まれたデザイン。
小さいけれど、その輝きは、向日葵畑の雨雫のように美しかった。
薬指にぴったりのサイズだ。
『とってもすてきだよ…綺麗!
ん?指輪の内側‥何か彫ってある……』
お互いのイニシャルと共に、文字が刻まれていた。
「‥“Eternal flame”…オレがあなたに捧げ続けてきたモノ…
ずっといっしょにいられるように、ね?」
『‥ところどころはみ出てる。大味…』
「‥オレのみちるちゃんへの愛はとっても大きくて‥溢れんばかりだからね。
こんなちっちゃなスペースじゃ収まりきらない…」
葵が蕩けるような微笑みを浮かべる。
そのまま、口付けをした。
「‥“おはよう。”
新しい世界はどんな景色?…」
葵が頬を擦り寄せる。
『いつもと変わらない“日常”が見えるよ』
「‥えぇ~?!ロマンがない~【夢】がない~」
『‥目が覚めたばかりだから。
【夢】はいらない。
【夢】はないけど、葵の笑顔が今までよりも愛しく感じる。
《これから》は、“日常”を大切にするよ』
「‥まだ何も始まってないからね。オレたちは《これから》だから」
頭を擦り合わせた。
お互いの唇を寄せる。
「みちるちゃんが、いいの。
みちるちゃんしか欲しくない」
『―――――』
葵が今にも泣き出してしまいそうな表情を浮かべる。
その顔を目にした瞬間、“あぁ、離れられるわけがない。”と思った。
葵を愛しく想う感情を捨てられるはずがないと。
葵とはときめくような恋は出来ないかも知れない。
きっと猟奇的で、奇妙な関係は続くだろう。
それでもやっぱり、離れられない。
葵とずっといっしょにいたい。
『はい……宜しくお願いします』
「やったぁぁぁぁ!!!!」
葵が私の身体をを抱え、その場をくるくると回転した。
コンバインの座席に下ろされ、リングケースから指輪を抜き取る。
「‥らくだ色の下着で散財して、石がちっちゃくなっちゃった。
ごめんね……」
葵が悲しそうに目を伏せる。
シンプルなプラチナの台座にダイアモンドが埋め込まれたデザイン。
小さいけれど、その輝きは、向日葵畑の雨雫のように美しかった。
薬指にぴったりのサイズだ。
『とってもすてきだよ…綺麗!
ん?指輪の内側‥何か彫ってある……』
お互いのイニシャルと共に、文字が刻まれていた。
「‥“Eternal flame”…オレがあなたに捧げ続けてきたモノ…
ずっといっしょにいられるように、ね?」
『‥ところどころはみ出てる。大味…』
「‥オレのみちるちゃんへの愛はとっても大きくて‥溢れんばかりだからね。
こんなちっちゃなスペースじゃ収まりきらない…」
葵が蕩けるような微笑みを浮かべる。
そのまま、口付けをした。
「‥“おはよう。”
新しい世界はどんな景色?…」
葵が頬を擦り寄せる。
『いつもと変わらない“日常”が見えるよ』
「‥えぇ~?!ロマンがない~【夢】がない~」
『‥目が覚めたばかりだから。
【夢】はいらない。
【夢】はないけど、葵の笑顔が今までよりも愛しく感じる。
《これから》は、“日常”を大切にするよ』
「‥まだ何も始まってないからね。オレたちは《これから》だから」
頭を擦り合わせた。
お互いの唇を寄せる。