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第6章 【妖怪パンツめくりの罠】
*****

20時までの勤務を終え近場の書店をふらふらしていたらタカシに拉致られた。
携帯にはマイコからのメール。

《今宵、お主を売った。友を許せ。》

許すまじ!!

さすが野生の勘で私をゲット出来るだけはある。
通勤ルートの寄り道も網羅してますよ、的な?
でも、凄まじいアプローチをこれまでせき止めてくれていたことには感謝する。
売られてゆくドナドナ。
てっきり爽介がいるかと思いきや、孝介に引き合わせられるとはね‥。
さすが田舎。皆が知り合い的なローカルネットワーク。

ちょっくらお出かけしたい気分だったので、小綺麗な格好をしていたことが救いか。
最近、身嗜みに気を配っている。
‥理由はないけど。

*****

暗がりのダーツバーで半ばヤケクソ気味に矢を投げる。
とんでもないところに飛んでゆく矢の数々。
立派なくの一になれそうもない。
スクリュードライバーを煽るように呑む。
もはや己に課した“外出先の禁酒令”も風前の灯火。
どうにでもなれだよ。

「そんな風に投げても当たらないよ‥」

孝介の声がいやらしい。
爽介の声にちょっと似ているのも、私をそわそわさせる要因。
孝介の方が謎のエロビーム出てるけどね‥。

こどもの頃から、孝介の中に爽介と似たところを見つけると気まずくなる。
ふたりは兄弟であっても別々の人間なのに、それぞれ良いところがあるのに‥ふたりを無意識に比べてしまっているような、隠れてコソコソと悪いことをしているような気持ちになってしまう。

気配りタカシがビールを取りに行く間に、孝介に背中を捕らわれた。
くの一に油断は禁物。
誰も頼んじゃいないのにダーツを手取り足取り指南してくれる。
指導された通りに投げたら、初めて命中した。
そして全部矢を投げた後も、孝介は私から離れない。

おい、タカシ!
ビールじゃなくて私に気を配ってくれよ!!

身体の密着のさせ方がスマート。
腰なんか自然に抱かれちゃってるし。
男の綺麗な指ってムラムラするよね‥。
グリーン系の香り。爽やかなのに妙に色っぽい‥。
爽介とは違う、孝介の身体や匂いに理性が揺らぐ。
“男アソビはもうしません”
葵に誓ったはずなのに‥。

「僕じゃ不満?
爽ちゃんに会いたかったって顔に書いてあるね」
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