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第6章 【妖怪パンツめくりの罠】
利かん坊だけど性的なことにてんで疎かった爽介と違い、お利口だけど孝介はエロ小僧だった。
いつも私のスカートをめくり、時には全裸にした。
その度に爽介に打たれ(爽介はめったに孝介に手を上げなかったのに‥)、双方の親に叱られた。
歳が下だとは言え、孝介は身体が大きかった。
押さえつけられたら力ではかなわなかった。

裸に剥かれてめそめそ泣く私に、爽介はアイスを買い与えたり花輪飾りをプレゼントしてくれた。
ぶっきらぼうだけど、そんな時の爽介は優しかった。

「―僕、みーちゃんにしか悪戯しなかったよ」

『え…?』

「聞こえなかった?
僕は、みーちゃんにしかあんな悪戯はしていない。
“妖怪スカートめくり”ねぇ‥今はそんな可愛いもんじゃないけどね?
さしずめ“妖怪パンツめくり”ってとこ?
‥めくるだけで済めばイイけど。
僕の本気、見せてあげる」

*****

腕を掴まれ、引き摺るようにバーから連れ出された。

『孝ちゃん!孝ちゃん待って!!』

路地の死角に連れ込まれた途端、孝介がスカートの中に頭を突っ込んできた。
すべての動作が乱暴だった。

「白か。色は清楚なのに透けてるとか卑猥‥みーちゃんのエッチ」

薄い素材で覆われたレースの縁飾りを、孝介がしきりに弄った。
サイドの紐を引っ張れば安易に大切なトコロが晒されてしまう。
孝介は紐をさすり続けた。

『孝ちゃん‥止めてよ…』

太股に掛かる熱い吐息。

「‥爽ちゃんに意地悪されてみーちゃんはよく泣いてたっけね。
それでも涙が乾く頃には“爽ちゃん”“爽ちゃん”って爽ちゃんの後を追いかけてたね」

両股に湿った感触。リップ音が響く。
ネオンの灯り。
生ぬるい風が髪を乱す。
生ゴミのすえた匂いが気持ち悪い。
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