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Re:again
第1章 【夢をみること】
「はいはい、お前は可愛いよ」

怒り狂っている少年を腕の中に閉じ込めたまま余裕綽々のタカシ。
なだめるようにタカシは少年の背中をさするが、時折激しく叩いている。
その度に少年の背中がびくりとしなった。
ふたりの温度差がおかしい。
少年は何度か叫び声を上げたが、おそらくタカシに締められている様子。
見目の良いふたりがじゃれているせいもあり、微笑ましい。

「カワイイ~」

すぐに女の子たちが食いついた。

「コイツ、ソウスケ。こんなんでも俺とタメ。
可愛いっしょ?」

ソウスケ―
その名前に私は反応した。

「ウルセーよ!!」

ダン!!!
ソウスケが暴れる度、ソファーやテーブルが震動した。
お仕置きとばかりに男性陣がソウスケの脇腹をくすぐる。

「触んな!!!」

無数の手のひら攻撃を交わしながら女性陣に一瞥をくれた“ソウスケ”の顔を私は凝視する。
ソウスケの言動に女の子から歓声が上がる。
カラオケそっちのけで男女にもみくちゃにされるソウスケ。

どうして‥
どうして気づかなかったんだろう。
どうして爽介がここに?
心臓が忙しなく稼働しはじめる。
全身に送られた血液が沸騰するように‥熱い―

「宜しくしてやってよね、みちるちゃん」

柔らかなタカシの声。
ソウスケが一度だけ私の顔を見つめた。
射抜くような眼差しだった。
ぱっちりした二重。色素の薄い瞳。
スッと通った鼻筋。
薄い唇。
並大抵の女の子よりもよっぽどカワイイ。
私が良く知った“爽介”‥。
かつて私が恋い焦がれた幼なじみとの10数年ぶりの再会だった。

―視線はすぐに外された。

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