この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Re:again
第7章 【EAT ME!】
こんな姿、葵には見せたくなかった。
いや、もう既に何度も見せているじゃないか。
葵には無様な姿ばかり見せてしまっている。
私の髪を撫でる葵の手のひらが優しくて
【どこにも行かないで】
なんて、すがりつきそうになる。
馬鹿げたことだ。
そんな言葉で葵を縛りつけようとするなんて‥。
不安で頭の中がぐちゃぐちゃになり、涙がこぼれた。

「‥ずっといっしょにいよう。今日は離したくない…」

今日だけでなく、ずっといっしょにいたいような気がしたけれど‥そんなとち狂った言葉を言ったら最後。
優しいこの子のすべてを台無しにしてしまいそうだから何も言わなかった。

私はいつも、この子の優しさに漬け込んでいる。
温かいこの子の腕の中で甘やかされながら、滅茶苦茶になってしまえばいいと暴力的なことを考えてしまう。

大切にしたいと思いながら、純粋な葵を取り返しのつかないほど壊してしまいたいとも思う。

邪な心が葵に気づかれないよう、何度も何度も頷いた。
葵が背中を擦ってくれる。
葵はやっぱり、石鹸のような清らかな香りがする。

*****

5/25 11:10

ひとしきり泣いた後に軽くシャワーを浴びて、葵が準備してくれた朝食兼昼食を貪る。
○しじみのお味噌汁
○だし巻き卵
○ほうれん草のおひたし
○数種類のおみおつけ

お魚の切り身も焼いてくれようとしたけれど、甘納豆の暴挙が響いていたので辞退する。
葵のごはんはいつも美味しい。五臓六腑に染み渡る。

*****

5/25 11:35

今日はこのままト○ロでも見ながらふたりでくっついていたかったけど、

「‥デート!デート!!」

と、葵が騒ぐので嫌嫌ながら身支度を整える。
/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ