この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Re:again
第7章 【EAT ME!】
うーん。元がいいだけにお洒落をした葵ってハイスペック。
これじゃ元からちんくしゃの私は横に並べんよ…とクローゼットを漁っていたら、

「‥みちるちゃんは何を着ててもカワイイよ?
今日だってとってもカワイイ…」

とハイスペックシャイボーイがぽやぽや微笑みながら宣うので良しとする。
どうせ何着たって元が知れているしね。
葵が嫌じゃなければいいや。

繊細な細工が施された香水瓶を貰う。
薄紅色が愛らしい。
手首に香水を吹き掛けてくれた。

「‥ももっももっ…」

香水まで桃か‥。
香水を使わない私でも毎日使いたくなるような、みずみずしい甘やかな香りだった。

今日はお洒落さんだからか、額にキスをされたからか、葵に擦り寄られると妙に気恥ずかしい。

「‥ほっぺた…カワイイ…」

ハイスペック桃好き男が頬にかすめるようなキスを落とす。
なんだ。なんだ。
29歳、女盛りか‥?

「‥みちるちゃん、照れてるの‥?…」

このままでは心臓に悪いので、羊を追う羊飼いのように葵を追い立てる。
何が楽しいのか葵はずーっとくすくす笑っている。

いつもと違うおしゃんてぃ葵と怪盗ハート泥棒の私。
仲良く手を繋いでパンツを買いに旅立つ。

5/25 12:05

*****

5/25 12:30

バスに乗って大型ショッピングモールへ。
そこでふらふらお買い物をしようと思っていた‥のだけれど。
葵の靴を探したり、文庫の新刊をチェックしている時にも感じる視線視線視線…
バスの乗車中、モールに到着してからも、その場にいる女の子のほとんどが葵に釘付けだった。
黄色い歓声。
葵が移動する度に付いてくる女の子の行列。
中には葵といっしょに写メを撮りたがったり、勝手に盗撮する強者まで…。

「‥勝手に撮らないで…」

写メを拒絶し、盗撮したデータを消去させる。
女の子に囲まれても、葵は私と繋いだ手を離さなかった。
出かける前は楽しそうにぽやぽや微笑んでいたのに、葵の瞳は暗く濁り、無表情になった。
こんなに低い声、不機嫌な葵を見たことがない。
/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ