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Re:again
第7章 【EAT ME!】
うーん。元がいいだけにお洒落をした葵ってハイスペック。
これじゃ元からちんくしゃの私は横に並べんよ…とクローゼットを漁っていたら、
「‥みちるちゃんは何を着ててもカワイイよ?
今日だってとってもカワイイ…」
とハイスペックシャイボーイがぽやぽや微笑みながら宣うので良しとする。
どうせ何着たって元が知れているしね。
葵が嫌じゃなければいいや。
繊細な細工が施された香水瓶を貰う。
薄紅色が愛らしい。
手首に香水を吹き掛けてくれた。
「‥ももっももっ…」
香水まで桃か‥。
香水を使わない私でも毎日使いたくなるような、みずみずしい甘やかな香りだった。
今日はお洒落さんだからか、額にキスをされたからか、葵に擦り寄られると妙に気恥ずかしい。
「‥ほっぺた…カワイイ…」
ハイスペック桃好き男が頬にかすめるようなキスを落とす。
なんだ。なんだ。
29歳、女盛りか‥?
「‥みちるちゃん、照れてるの‥?…」
このままでは心臓に悪いので、羊を追う羊飼いのように葵を追い立てる。
何が楽しいのか葵はずーっとくすくす笑っている。
いつもと違うおしゃんてぃ葵と怪盗ハート泥棒の私。
仲良く手を繋いでパンツを買いに旅立つ。
5/25 12:05
*****
5/25 12:30
バスに乗って大型ショッピングモールへ。
そこでふらふらお買い物をしようと思っていた‥のだけれど。
葵の靴を探したり、文庫の新刊をチェックしている時にも感じる視線視線視線…
バスの乗車中、モールに到着してからも、その場にいる女の子のほとんどが葵に釘付けだった。
黄色い歓声。
葵が移動する度に付いてくる女の子の行列。
中には葵といっしょに写メを撮りたがったり、勝手に盗撮する強者まで…。
「‥勝手に撮らないで…」
写メを拒絶し、盗撮したデータを消去させる。
女の子に囲まれても、葵は私と繋いだ手を離さなかった。
出かける前は楽しそうにぽやぽや微笑んでいたのに、葵の瞳は暗く濁り、無表情になった。
こんなに低い声、不機嫌な葵を見たことがない。
これじゃ元からちんくしゃの私は横に並べんよ…とクローゼットを漁っていたら、
「‥みちるちゃんは何を着ててもカワイイよ?
今日だってとってもカワイイ…」
とハイスペックシャイボーイがぽやぽや微笑みながら宣うので良しとする。
どうせ何着たって元が知れているしね。
葵が嫌じゃなければいいや。
繊細な細工が施された香水瓶を貰う。
薄紅色が愛らしい。
手首に香水を吹き掛けてくれた。
「‥ももっももっ…」
香水まで桃か‥。
香水を使わない私でも毎日使いたくなるような、みずみずしい甘やかな香りだった。
今日はお洒落さんだからか、額にキスをされたからか、葵に擦り寄られると妙に気恥ずかしい。
「‥ほっぺた…カワイイ…」
ハイスペック桃好き男が頬にかすめるようなキスを落とす。
なんだ。なんだ。
29歳、女盛りか‥?
「‥みちるちゃん、照れてるの‥?…」
このままでは心臓に悪いので、羊を追う羊飼いのように葵を追い立てる。
何が楽しいのか葵はずーっとくすくす笑っている。
いつもと違うおしゃんてぃ葵と怪盗ハート泥棒の私。
仲良く手を繋いでパンツを買いに旅立つ。
5/25 12:05
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5/25 12:30
バスに乗って大型ショッピングモールへ。
そこでふらふらお買い物をしようと思っていた‥のだけれど。
葵の靴を探したり、文庫の新刊をチェックしている時にも感じる視線視線視線…
バスの乗車中、モールに到着してからも、その場にいる女の子のほとんどが葵に釘付けだった。
黄色い歓声。
葵が移動する度に付いてくる女の子の行列。
中には葵といっしょに写メを撮りたがったり、勝手に盗撮する強者まで…。
「‥勝手に撮らないで…」
写メを拒絶し、盗撮したデータを消去させる。
女の子に囲まれても、葵は私と繋いだ手を離さなかった。
出かける前は楽しそうにぽやぽや微笑んでいたのに、葵の瞳は暗く濁り、無表情になった。
こんなに低い声、不機嫌な葵を見たことがない。