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Re:again
第7章 【EAT ME!】
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5/25 14:00

駐車場に停めてあったディープパープルのワンボックスカーの助手席に乗せられ、暫く訪れる沈黙。
ドギツイプリントの真っ赤なTシャツ+ゆったりジーンズ姿の爽介はハンドルにもたれ掛かったまま口を開こうとしない。
シートベルトもしていないし、一向に動き出す気配のない車…。
ただでさえわかりづらい男が、サングラスによって益々ミステリー‥。

ツラを貸した割にはなんで黙ってんの?
肋の怪我のこと、怒ってるの??

『‥おっきな車』

沈黙が重くてどうでもいいことを口にしてしまう。

「遠征に行くこともあるからな。ボード乗せたりするし、こんくらいが便利」

ふーん。ダッシュボードのボアをさわさわ。
何となくチャラいところが爽介っぽい。

「さっきのデカイの、何?お前の男?」

一瞬、言葉に詰まる。

『………葵は‥私の肥やし系男子だよ!』

「勝手にニュージャンル開拓すんな。肥やし系って何だよ‥」

『私のシフトとパンツを管理してる!』

「‥新手のストーカーかよ。そしてそれを受け入れているお前、いったい何なんだよ」

脱力。ふんぞり返る爽介。
ふわぁ。気が緩み、思わず私もあくびをしてしまう。

「おまっ‥俺といっしょにいるのがそんなに退屈なのかよ…」

珍しく爽介がショボくれている。

『違うの。ごめん。昨日、葵が寝かせてくんなくて』

「‥アイツ、激しいのか?」

『相当激しかった!
“甘納豆の宴”だったから』

「何だよその“蝋人形の舘”的なプレイは。
どんだけアブノーマルなんだよ…スゲーな。肥やし系…」

『来世の分まで甘納豆食べた』

呆れたような爽介の溜め息。

「………じゃ、行きますか」

『どこへ?!』

「ドライブ」

『行かないよ!帰るよ!!』

「ここで俺にしこたまイカされ続けんのと、大人しく俺とドライブに行くのどっちがイイ?
俺はどっちでもいい。
お前が選べ」
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