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Re:again
第7章 【EAT ME!】
「あんなモン刻んで溶かして固めちまえばいっしょじゃねーか」

うわぁ‥こどもの頃と同じこと言ってるよ…。

―他の女の子から貰ったチョコレートを食べさせようとする爽介。
全力で拒む私。
“じゃあ切り刻んで溶かして食え”
と言う爽介。
想いがこもったものを切り刻むことが出来ない私。
“このまま全部食うか、切り刻んで溶かして食うか。いずれにせよ責任持ってお前が処理しろ”
怒鳴る爽介。
恐ろしくて泣き出す私。
“僕にもちょうだい”
ねだる孝介。
“お前はすっこんでろ!”
孝介を怒鳴る爽介。
爽介の剣幕に私は更に泣き出し…。
地獄絵図だった。

『爽介って‥変わってないよね。そういうところ。
女心をなんだと思ってるの?
そんなにチョコが嫌いなら‥って翌年、私がチョコを準備しなかったら猛烈に怒ったよね』

若干トラウマの残った小学2年生。
3年生の時、私は気を利かせてあえてチョコレートを準備しなかった。
そういえばあの頃から“気持ちの確認”が始まったんだっけな‥。
“俺のことを好きならどうしてチョコレートを準備しない。お前は俺を舐めているのか”
爽介は悪鬼の如く怒り狂い、翌日、体育のドッヂボールの授業でボールを私に当てまくった。
スポーツ万能の爽介と、爽介曰く“地球上で最もトロトロ歩く生き物”である私が同じスポーツを楽しめるわけがない。
ドッヂボールの応酬は爽介の怒りが落ち着くまで2週間続いた。

「アレはお前が礼を欠いていたから躾てやっただけだ。感謝しろ」

『意味わかんないよ。チョコが嫌いなのにチョコを欲しがるなんて‥』

ハァ。爽介の溜め息。
ジッポが火を噴く。
煙草に火を点ける。

「お前はちっともわかってねぇ」
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