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フライングバタフライ
第2章 事件へ【性描写有】
(この男は、いつも眉間に皺を寄せている。)

(そのせいで老けて見えるんだよな、とはいえホントの年齢なんて知っちゃいないけど。)

ユミは携帯を弄りながらカサイの推理をBGM代わりに考えことをしていた。

出会ったのは一年前。

(確か、なんかの窃盗犯を捕まえたんだっけ?)

あの時のドキドキをもう一度味わえるかも、という好奇心と体をただ動かしたい、という単純な動機だけでユミはお礼がしたい、というカサイと連絡を取るようになった。

(最初は海の見えるレストランディナーだったのに、数を重ねるうちにグレードダウンしやがった。)

刑事の稼ぎも大したことないのだな、とカサイの疲れた顔を見ながら、ユミはぼんやりと考えていた。
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