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フライングバタフライ
第1章 始まり
昼休み、いつも屋上で1人、この時間を過ごすユミの携帯が鳴った。
プライベート用とは別の黒い携帯。裏に蝶のシールが貼られている。
ユミは面倒くさそうに携帯を開き、通話のボタンを押した。
「・・・もしもし?今回は何よ?」
『すまんがまた仕事を頼みたい。』
電話の相手はいつも決まっている。
「また?今月は私鉄の盗撮犯捕まえたでしょ?来月まで働かないわよ、あたし。」
『・・・その盗撮犯から薬物反応が出たんだ。自宅からも麻薬が見つかってる。おそらくユミちゃんが捕まえた盗撮犯は大物と繋がっている。』
「だから何よ?続きはあんた達の仕事でしょうが。」
ユミは受話器の向こう側、刑事であるカサイに苦言を呈した。
『君の力が必要なんだ。』
屋上に風が吹いて、短いスカートが揺れる。
「・・・バイト代、倍付ね。」
プライベート用とは別の黒い携帯。裏に蝶のシールが貼られている。
ユミは面倒くさそうに携帯を開き、通話のボタンを押した。
「・・・もしもし?今回は何よ?」
『すまんがまた仕事を頼みたい。』
電話の相手はいつも決まっている。
「また?今月は私鉄の盗撮犯捕まえたでしょ?来月まで働かないわよ、あたし。」
『・・・その盗撮犯から薬物反応が出たんだ。自宅からも麻薬が見つかってる。おそらくユミちゃんが捕まえた盗撮犯は大物と繋がっている。』
「だから何よ?続きはあんた達の仕事でしょうが。」
ユミは受話器の向こう側、刑事であるカサイに苦言を呈した。
『君の力が必要なんだ。』
屋上に風が吹いて、短いスカートが揺れる。
「・・・バイト代、倍付ね。」