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激愛の果てに
第1章 揺れる瞳
……奈津Side……



……何故……
彼の所であんな、
時間が止まったか、解らない……







……加瀬桐生……







目に止まったのは、事実だ。
胸が躍ったのも、
事実……



……金髪の……
サラサラの肩までの髪……



……切れ長の……
ブルーの瞳……
カラコンなのだろう。



細身で一際目立つ、彼は女子生徒にも、人気があるみたいだった。



……私は……
彼程の整った美形を今まで、
見た事が無かった。


……ほんとに……
彼に一目惚れを、
してしまったのか?







しっかりする!
私は教師よ……



ーーー
ーーーー
ーーーーー



私が教師になってから1週間が経って居た……



……ようやく……
学校にも生徒にも、慣れて来て居た。



……だけど……
私がある異変を、
感じたのはそれから、1週間程経ってからだった……



……私は……
誰かの熱視線を、
1週間毎日感じて、
居たのだ……
誰なのか私は、
観察していた。
そして今日それが、誰なのか解った。
そうその生徒は……







……加瀬桐生……







今日はテスト中で、皆を見まわした時にいよいよ私は、
我慢出来なくなり、彼に……



『……加瀬くん……話しがあるから、
放課後屋上に来て』



『……マジで?……かったりー!』



『……いいから……来る!』



『……ちっ……
解ったよ!』



…キンコーン…



その時丁度、
テスト終了の、
チャイムが鳴った。



『皆お疲れ様!
じゃあまた明日!』


そう言うと私は、
屋上へ向かった。
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