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絹倉家の隷嬢
第1章 邂逅
「私に恥をかかせるおつもり?」
透き通るような、それでいて修一の体を鋭く貫くような声で女性は言った。
女性の顔はほほ笑みをたたえながらも、その目には一度言い出したことは何があっても通す、という意思の強さがあふれ出ている。
「私は絹倉桜子。あなたは?」
「えっ……?」
「Jhon Doeではないでしょう?」
何のことだろうか。外国語を言ったようだが意味が分からない。
「相手が名乗ったら、自分も名乗るのが礼儀よ?」
「あっ……ごめんなさい、い……今村修一、です」
「おいくつ?」
「十四です」
桜子はくったくのない笑顔を見せた。
「フフ、可愛い……あら、男子に向かって可愛いだなんて……失礼」
やはり、絹倉家の令嬢だった。
修一の頭の中を、昨晩覗き見た光景がよぎった――。
あの部屋にいた女性は、この子爵家令嬢だったのだろうか。
男にそそり立った陰茎を入れられて性交していた女性なのだろうか。
いや、桜子のまとっている気品や凛としたたたずまいは、そんな卑猥な行為を許すようなものではない。あんな破廉恥なことをしているとは到底考えられない。それに屋敷には桜子の他に女中たちもいるはずだ――。
修一はそう思いたかった。
しかし、それは希望からくる感情にすぎないことを修一は気づいていた。
恋という感情ではないが、美しい歳上女性への憧れ、憧憬の念から来る若い純情ゆえのことだ。
修一の直感はあれは桜子だと叫んでいる。
修一の陰茎が勃起を始めた。
我に返り、見さかいなく固くなる自分の陰茎を必死に心の中で押さえつけようとするが、一度流入した若いほとばしりは簡単には引かない。
修一は緊張の中に多少の興奮が入り込み、何ともいえない居心地の悪さを感じた。
透き通るような、それでいて修一の体を鋭く貫くような声で女性は言った。
女性の顔はほほ笑みをたたえながらも、その目には一度言い出したことは何があっても通す、という意思の強さがあふれ出ている。
「私は絹倉桜子。あなたは?」
「えっ……?」
「Jhon Doeではないでしょう?」
何のことだろうか。外国語を言ったようだが意味が分からない。
「相手が名乗ったら、自分も名乗るのが礼儀よ?」
「あっ……ごめんなさい、い……今村修一、です」
「おいくつ?」
「十四です」
桜子はくったくのない笑顔を見せた。
「フフ、可愛い……あら、男子に向かって可愛いだなんて……失礼」
やはり、絹倉家の令嬢だった。
修一の頭の中を、昨晩覗き見た光景がよぎった――。
あの部屋にいた女性は、この子爵家令嬢だったのだろうか。
男にそそり立った陰茎を入れられて性交していた女性なのだろうか。
いや、桜子のまとっている気品や凛としたたたずまいは、そんな卑猥な行為を許すようなものではない。あんな破廉恥なことをしているとは到底考えられない。それに屋敷には桜子の他に女中たちもいるはずだ――。
修一はそう思いたかった。
しかし、それは希望からくる感情にすぎないことを修一は気づいていた。
恋という感情ではないが、美しい歳上女性への憧れ、憧憬の念から来る若い純情ゆえのことだ。
修一の直感はあれは桜子だと叫んでいる。
修一の陰茎が勃起を始めた。
我に返り、見さかいなく固くなる自分の陰茎を必死に心の中で押さえつけようとするが、一度流入した若いほとばしりは簡単には引かない。
修一は緊張の中に多少の興奮が入り込み、何ともいえない居心地の悪さを感じた。