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絹倉家の隷嬢
第2章 接触
 桜子の柔らかく繊細な指が、修一の陰茎をさらに激しくしごいていく。
 修一の身体中に渦巻いている焔が、どんどんと下腹部に吸い寄せられ集まってくるのを感じていた。
 「あっ……あっ……」
 「いいわよ……思う存分噴き出しなさい」
 桜子はもう一方の手で床のガウンを取り、陰茎をしごく手を丸ごとそれで包んだ。

 修一の下腹部にたまりにたまったほとばしりが、一気に体外に噴出した。
 修一の身体がビクンッ、ビクンッと痙攣する。
 腰骨が砕けてしまうかと思うほどの快感が修一を襲った。

 やがて、桜子はガウンを広げた。そこには、修一が放った精の汁がねっとりと絡みついていた。
 桜子は妖しい笑みでそれを指で触れ、粘度を確かめるようにすくったりつまんだりした。
 「ウフフ……まだ少年なのに、立派なお汁が出せるのね……」

 修一は、身体の中から渦巻くものがすっかり消え失せてしまうと、ふと我に返った。
 ――この人を鞭打って……
 ――それで欲情して……
 ――僕は……
 ――異常者だ。
 ――何ということをしでかしてしまったのだろう。

 修一はその場にへたり込んでしまった。
 「そんなにも気持ちよかったかしら?」
 桜子は這いながら修一に詰め寄り、耳元でささやいた。
 「ごっ……ごめんなさい……」
 「いいじゃない……あなたはもう引き返せないのよ? 引き返させない」

 桜子はまたフフフと笑うと、舌を突き出して修一の首筋からツツー……と上に向かって、耳の後ろまでゆっくり舐め上げた。
 「……もう離さない」
 修一の身体をゾゾッとするような感触が襲う。
 「……あなたで良かったわ」
 桜子から放たれる息が、熱い。

 桜子は手に付いた修一の体液を、丁寧に舐め上げた。
 「エッ……!!」
 自分の陰茎から噴き出した牡の液を、子爵家令嬢が舐めて口にしているのだ。
 口にすべきでないものを、この美しい女性が口にしているのだ。
 修一は、桜子がとてつもない悪事を働いているように見えた。
 しかし桜子は修一に構わず、全て舐めて体内に取り込んでしまった。
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