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絹倉家の隷嬢
第3章 耽溺
 修一は桜子の後ろにひざ立ちになると、上向きにそそり立つ陰茎を指で下方に曲げた。
 反る力が強すぎて少し痛いが、先端を桜子が指した場所にあてがって突き刺してみた。
 しかし、押しても柔い弾力に跳ね返されるだけだ。
 「もう少し……上よ……上……」

 修一は言われるままに陰茎を少しずらした時――
 何が起こったか分からなかった。
 気がつけば一瞬で修一の陰茎は根元まで桜子の体内に埋まっていた。
 軟体動物のような何かが、見つけた獲物を吸って丸呑みするかのように、桜子の花弁の方が修一の陰茎を一気に飲み込んだのだ。

 それだけではない。
 陰茎を飲み込んだその肉壷は、四方八方から吸盤のように吸いつき、締め付け、うごめいた。
 口にくわえられた時以上の熱さと滴りを浴び、猛烈な甘いしびれが無理矢理全身に送り込まれ、修一は陰茎どころか体中の骨が抜き取られ、肉体を保っていられないような感覚におちいった。

 手で握られることの比ではなかった。
 そして口よりもさらに強烈だ。
 確かにこれは――
 快楽を貪り合うための穴だ。

 七人の桜子全員が、修一の筆おろしを淫猥な眼差しで見下ろしている。
 修一は、自分の意思とは関係なく勝手に腰が動き、陰茎を桜子の肉壷に出し入れしていた。
 そして――
 気がつけば声を出すこともできない短い時間で、あっさりと桜子の中に精を放出してしまっていた。

 修一はうつろな目で、全身を小刻みに震わせながら、駆け巡る淫靡な開放感に浸った。
 強烈だ。
 腰が抜けたかと思った。
 目の前の桜子だけではなく、囲んでいる七人の桜子からも――全員の桜子から寄ってたかって精を引きしぼられたようだった。
 これは――搾精だ。

 桜子が紅潮した顔を後ろに向けて言った。
 「……どう? あなたが初めて知った女は私よ……男になるための岩戸を開いてあげたのは私……それは一生、消えないわ」
 修一は陰茎を桜子の花弁から抜いた。

 乱れた着物姿のまま、スツゥルに縄で縛り付けられ、鞭の痕だらけになった桜子の突き出した尻――。
 その間にある花弁は、うごめきながら中から白い精の汁をトロリ……と押し出し、深紅の絨毯の上へと滴らせた。
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