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絹倉家の隷嬢
第3章 耽溺

(3)

 毎週火曜の晩、修一が桜子を縛るようになってから約一ヶ月が過ぎた。

 修一は、責め絵本にあった様々な縛りを桜子に施し、鞭打って、彼女の身体に精を放ち続けた。
 生の女体の姿形とその感触、緊縛、責め、そして性交という快楽をほとんど一度に知ってしまった修一は、完全にその虜になっていた。
 それを植えつけた桜子という女性に、心の全てを吸い寄せられてしまっていた。

 四六時中桜子を想い、次々と体内にためられていく精の液を手淫で放出し、学業も、父親の仕事の手伝いも、母親がいないために兄弟で持ち回りしている家事も、まともに手につかなくなった。

 様子が変わった修一に対する父や弟たちの心配をよそに、今日も修一は絹倉邸の紅い部屋で、桜子を責めていた。

 全裸の桜子をソファに座らせ、上半身は乳房縛りで、縄の間からつきたての餅のような吸い付きの良い乳房をはみ出させ、両手首は後頭部の位置で縛り、脚は大開きのままにして、全身ソファから動けないようしっかりと緊縛していた。

 桜子は、縛るために縄が自身の肌を滑る感触だけで、目の下を紅潮させ、荒く熱い吐息をすぐに吐き出す。
 縄で身体を締め付けられるたびに、喘ぎ声を上げる。
 鞭打つたびに、苦痛の叫びを放ち、やがて快楽を貪る咆哮へと変わる。
 その間に秘唇は完全に開き切って、牡の陰茎を食い尽くしたいと言わんばかりに、しとどによだれを垂れ流す。

 修一は全身紅い鞭の痕で埋め尽くされた桜子に前から覆いかぶさり、皮をむいた陰茎を秘唇に突き刺して出し入れしていた。
 「ン、ン、ンンンゥゥ、ウァァアアアアアッッッ……アアアアアアッ!!」
 桜子が達する声が、修一のほとばしりの放出をうながす。

 修一は陰茎を抜いた。
 先端から、数回に分けて水鉄砲のように白い体液が桜子を求めて飛び出す。
 修一の精の汁は、鞭の痕で彩られた桜子の柔い腹にまき散らされた。
 強烈な快感が修一の全身を駆け巡り、骨という骨が砕けたかのような感じになり、口内に溜まった唾液を思わず垂れ流してしまいそうになる。
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