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絹倉家の隷嬢
第4章 開錠
 「そうだね? 桜」
 総太郎は鞭を左手に持ち替え、右手で懐からピストルを出した。
 そして立ったまま右手を下に伸ばし、桜子の濡れそぼった花弁に銃身を突き刺した。
 チュプッ……と淫猥な小さな音がした。
 まるで総太郎の問いに、その音で答えたかのようだ。

 桜子の身体が、かすかに震え始めた。
 総太郎は変わらず悲しそうな顔のまま、引き金に指を掛ける。
 正気なのだろうか?
 普通の神経とは思えない。
 修一は目をつむった。
 引き金を引く音がした。



 しかし――
 それだけだった。

 修一は安堵しながら目を開けた。総太郎はもうほほ笑んでいる。
 「私が弾を数え間違えていなくて良かったな、桜」
 総太郎はピストルで桜子の肉壷の中をかき回した。
 チュプチュプとさらに淫猥な音が広がる。
 「アッ……ハアッ……」
 桜子がかすかな喘ぎ声を漏らす。

 修一は、不気味さを感じているにもかかわらず、自分の陰茎が跳ねながらそそり立ってることに気づいた。三河は顔を上げているものの、彼のものはしぼんだままだ。
 「桜がmasochistならば、私は何だと思うかね、書生君?」
 総太郎は三河を見た。
 三河は、何かを言いあぐねている。
 「遠慮はいらない。言い給え」
 「……sadist」
 「さすがは帝大生、発音は見事。しかし目は節穴だと指摘させてもらおう」

 総太郎は左手を伸ばし、持っている鞭の先で修一の頬をごく軽く二三回叩いた。
 「私は極めて普通だ。分からないかね? 本物のsadistはこの少年だ」
 総太郎は再び鞭の先で修一の頬を軽くとんとん叩く。
 「確かに顔つきは優男だが、桜を鞭打っていた直後に私を見た君の目は、狂犬のそれだった……第一、私が桜の身体を打った今、書生のpenisは萎えているが、少年、君のはいきり立っているではないか」

 総太郎は鞭を修一の頬から離し、先端を修一の眉間に突きつけた。
 「君は化ける」
 ――化ける……?
 ――それはあなたのようになることか……?
 ――お断りだ……!

 修一は総太郎に恐怖心を抱きながらも、かろうじてまだ対抗心をくすぶらせていた。
 ようやく、三年前に誰が桜子を鞭打っていたのかが分かった。
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