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絹倉家の隷嬢
第4章 開錠
(3)
総太郎はピストルから手を離し、鞭を再び右手に持った。
ピストルは桜子の花弁から抜け落ち、絨毯の上に落ちた。抜ける瞬間、花弁からプチュッ……とわずかに桜子の蜜が飛び出し、ピストルの銃身は濡れて紅く妖しく輝いている。
総太郎の顔は、また悲しみをたたえた表情になっている。
「桜……私以外の男の手で、こんなにも美しい身体に傷を刻み込まれて……可哀想な桜……」
総太郎は、再び桜子の尻を激しく鞭で打ち始めた。
「ギヒャアアッッッ!!」
尻だけではなく、太ももも、背中も、腰も肩も腕も、桜子の全身をめった打ちにしている。
「ヒギッ……! ギャアアァァアフウウンンッッ……!! アフウウンッッ……!!」
修一の打ち方とは全く違う強烈な鞭さばきで、総太郎は桜子の身体を蹂躙する。
修一は桜子の異変に気付いていた。
確実に――
悦楽を貪っている――。
三河は耐え切れず直視できないようだ。目をそらしている。
「お兄様アッ……! お兄様アアァァッッッ……!! アアアッ……!! すごいッ! すごいのッ!!」
鞭打たれるたびに桜子は身体を跳ねさせようとするが、縛られているために跳ねることもできず、代わりに各々の筋肉のいびつな収縮となって現れる。
開ききった秘唇の中は蜜で満たされ、紅く宝石のように輝き、蜜の源泉は次々に露を湧かせ、秘唇に溜めきれなくなったものは、あふれて太ももを伝い流れる。鞭の衝撃で飛び散るものもある。
七人の桜子は、紅潮した顔で上から総太郎に熱い視線を注いでいる。
総太郎は鞭打ちを止めた。
桜子は全身で激しく荒く呼吸している。
「……ンッ……アハァアン……アウッ……」
桜子の花弁からまた、女蜜が湧く。
「……お兄様……どうして……どうして……! どうして桜を、置いて行かれたのです……どうして! 桜に、黙って、突然……行かれたのですか……! こんな身体にしてくださったのに、放って行かれるなんて、あんまりですッ……!」
――『こんな身体にしてくださった』……?
修一が何かを言おうとした時、総太郎はいきなり横からスツゥルごと桜子の身体を蹴った。
縛られたままの桜子の身体が修一の向こう側へ倒れる。