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絹倉家の隷嬢
第5章 歯車
5.歯車
(1)
深紅の部屋から持ち込まれた燭台の蝋燭だけではその空間を照らすには役不足だったが、お互いの姿を見るにはこと足りていた。
そこは頭上で大小さまざまな歯車や振り子が不気味な機械音を立て、部品を支えるたくさんの柱がある、絹倉邸の時計台の内部だった。
修一と三河は全裸のままあぐらの姿勢で後ろ手に縛られ、並んで隣り合った柱にくくりつけられている。
桜子も全裸だったが、彼女だけが時おり喘ぎ声をこの空間に響かせていた。
「……ン……ア、ア、ア……ンアアッ……!」
桜子は正座で、太ももとふくらはぎが離れないよう強固に縛った脚を開き気味にされ、股間は二尺置きくらいに作られた結び目のある縄が、後ろから前へ通されていた。
縄は桜子の秘唇に喰い込み、非常にゆっくりとした速さで正確に動いている。
結び目が桜子の尻から入り、肛門をなぞり、花弁をまさぐり、最後に肉芽を押し上げながらこすり、たっぷりの蜜液をこそぎ取って前へ抜けていく。
その結び目が通り抜けた時、決まって桜子が喘ぎ声を上げる。
「ン……アアンッ……!」
正座の桜子の両腕は、真横に大きく広げさせられ、それぞれ柱に前腕を縄で縛り付けられている。
桜子の頭上には、幅三尺、直径四五尺ほどの大歯車が非常に遅い速度で回転している。
秘唇をくぐる縄は、前へ抜けると桜子の前方斜め上へと引き上げられ、大歯車の歯の、他の歯車とかみ合いがない空いている部分に結び目がしっかりと引っかかり、大歯車の上を半周して、桜子の後方斜め上から再び彼女の尻を方へと降りてくる。
桜子は、人の手によらず、無感情に、容赦なく、正確に動く機械によって、股縄責めされているのだ。
放置する限り、桜子は延々と秘部を責め続けられ、快楽の海に沈められっぱなしになるのだ。