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青に染められて
第8章 高くて薄い壁
「なにこれ・・?青くん?」

隣に目を向けると、セクシーと無邪気さを合わせた見た事ない表情をした男が菜月を見ていた

菜月は喉を鳴らして見つめた

「食べさせろよ」

「・・・やだよ・・」

菜月は全く逸らせない瞳を揺らしながら、必死に強がる

「早く」

「だから・・自分で・・」

「無理」

男は目尻を下げ菜月に優しく微笑む

「っ・・その顔っ・・反則っ・・もぅ・・っ・・~~・・はい・・・

あ~ん・・・して」

男は色っぽい視線を逸らすことなく、赤い顔で震える箸を向けてくる菜月を捉える

菜月は震えて落ちそうな卵焼きを何とか男の口へ運んだ

心臓が跳ね上がるのを全身で感じながら
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