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青に染められて
第5章 アイスと部屋と
「う・・こほっ・くっ・・う・・うん。あるよ。こほっ」

「何アイスでむせてんだよ」

小馬鹿にした様な口調の男はにやっと笑う

「ん・・こほっ・・こほっ・・そっちが急に話しかけっ・・こほっ・・はぁ~・・・もー。」

むくれて菜月は睨む様に男をみた

「俺のせいかよ。で?いつから何処で?」

「夏休み入って一週間後の・・毎年行ってる場所。でも体力作りだから泳がないの・・」

「へーそーかよ。俺んとこもあるけど夏休み入ってすぐ。そのあと大会あるしな。集中練習するんだと・・まー俺関係ねーけど 」

「あー・・そー・・なんだー」

「お前よく棒読みするな」

「そーだねー」

楽しそうに笑う男に、悔しそうに赤面する菜月


「一週間以上会わないね・・」

「ほー。楽しそうだなお前」

「ひっ・・やっ・・ちよ・・顔こわいっ」

眉間に深く寄せた視線が鋭く菜月へ刺さる

逃げようかと考えた菜月の動作はあっけなく破られしっかりと手首を掴まれる


まだ残っていたアイスはぼとりとアスファルトに落ち、甘い水へと姿を変えた
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