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浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃

翌日麗子は洋ちゃんの事務所にいた。
「で、どうなの?」
ひび割れたソファーに向かい合って座る洋ちゃんは眉間にシワを寄せた。
「瑠璃の父親は必死に瑠璃の行方を探している。
予約を入れていた業界人が騒ぎ始めているみたいだ」
「例の当主は?」
「あっちは、まあ、ある意味瑠璃は命拾いしたかもな。
あのジジイ気絶してる瑠璃を相手に三日三晩、憑かれたように腰を振り続けてたらしい。
会議も密談もそっちのけで部屋から出てこなかったらしいぞ。
側近が諌めても聞く耳持たずで、長男が呼び出されて
瑠璃から無理矢理引っ剥がしたって話だ。
その時にはゲッソリとしてるのに目だけが異様に光っていて、うわ言のように「瑠璃」の名前を呼んでたとか。
瑠璃がいなくなっていまだに大騒ぎしてるらしいぞ。「連れてこい」って。
見かねた長男が「あの女は家を傾かせるから殺した」とジジイに言ったらしい」
「そう。
じゃあ、例の家はあまり考えなくていいの?」
「分からないが、下手に関わらないほうが得策だろうな。せっかく"殺してもらえたんだ"」
「そうね」
麗子は頷いた。
「で、どうなの?」
ひび割れたソファーに向かい合って座る洋ちゃんは眉間にシワを寄せた。
「瑠璃の父親は必死に瑠璃の行方を探している。
予約を入れていた業界人が騒ぎ始めているみたいだ」
「例の当主は?」
「あっちは、まあ、ある意味瑠璃は命拾いしたかもな。
あのジジイ気絶してる瑠璃を相手に三日三晩、憑かれたように腰を振り続けてたらしい。
会議も密談もそっちのけで部屋から出てこなかったらしいぞ。
側近が諌めても聞く耳持たずで、長男が呼び出されて
瑠璃から無理矢理引っ剥がしたって話だ。
その時にはゲッソリとしてるのに目だけが異様に光っていて、うわ言のように「瑠璃」の名前を呼んでたとか。
瑠璃がいなくなっていまだに大騒ぎしてるらしいぞ。「連れてこい」って。
見かねた長男が「あの女は家を傾かせるから殺した」とジジイに言ったらしい」
「そう。
じゃあ、例の家はあまり考えなくていいの?」
「分からないが、下手に関わらないほうが得策だろうな。せっかく"殺してもらえたんだ"」
「そうね」
麗子は頷いた。

