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浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃
「瑠璃はあなたの今の夫から処女を奪われ
 凌辱を受けたのをご存じですか?
 そして前夫からは売春を強要されている」

女は洋輔を見た。

「知っているわ」

洋輔の目に怒りの色が滲んだ。

「知っているならなぜ?」

「かわいそうだけど、それがあの子の運命なのよ。
 あの子は凌辱と被虐の喜びのなかで生を受けた。
 
 私が妊娠したのはあの一度きり。

 前夫とも今の夫とも数えきれないほど避妊もせずにsexをしてきたけど妊娠することはなかった。

 そういう運命を背負った子なの。
 
 あの子は美人でも可愛いわけでもない。
 でも子供の頃から女だったわ。
 あの子の仕草や眼差しに男は引き付けられていた。
 よく中学生まで処女でいられたものと逆に驚くほどよ

 あの子を見ていると昔の自分を思い出すの。
 あの子の冷たい視線にあの人を思い出して
 ゾクリとするわ。

 だからそばに置いておきたいけれど
 そばで見ていたくはないの。

 わからないでしょうね。
 この感情は」

女はグラスに残ったワインを飲み干した。

「わかりませんね。
 あなたがどんな辱しめを受けたからと言って
 それを娘にまで受け入れろと言うのは
 あまりにも勝手すぎる。

 瑠璃は両親から愛されない孤独に
 自分を愛して欲しくて
 したくもないことを受け入れているんですよ」

「そうね。
 分からないでしょうね」

女は小さく呟いた。

そして女がそれ以上話すことはなかった。


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