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浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃
バシッ

洋輔の肘が父親の肩に入る。

「うっ...」

父親は肩を押さえた。

「ここでは騒げないんでね。
 もう少し痛め付けてあげたいんですが
 場所、移しますか?」

洋輔は低く言った。
父親は悔しそうな顔で洋輔を睨む。

3人を異様な目で見つめる瑠璃と同じ制服を着た高校生たちが通りすぎていく。

「円満に解決したいんで
 弁護士事務所まで来ていただけますか?」

洋輔は父親に向かって言った。

「瑠璃が同席するなら行ってやってもいい」

父親は肩を押さえながら高圧的に言った。

「それは僕には答えられませんから
 担当弁護士に確認してご連絡しますよ。

 今日のところはお引き取りください」

洋輔は父親を睨みながら言った。

「そうさせてもらうよ」

父親はそう言うとタクシーに乗り去っていった。

父親がいなくなると瑠璃は力が抜けたようにその場に座り込んだ。
洋輔がしゃがみこみ瑠璃に優しく笑う。

「大丈夫だ。
 ちゃんと守ってやるから」

瑠璃の頭を撫でて抱き起こした。

「歩けるか?」

瑠璃はコクンと頷いたが電車に乗れそうにはない。

洋輔は瑠璃を抱き抱えながらタクシーに乗った。

タクシーのなかで瑠璃は小刻みに震えながら洋輔に抱き締められていた。

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