この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃
麗子が目覚めると
洋輔は窓際でタバコを燻らせていた。

暗くなった部屋にタバコの火だけが赤く光る。

「私にもくれる?」

麗子は体を起こし洋輔に近づいた。

洋輔は吸っていたタバコを麗子に渡す。

「あの父親、瑠璃の転校先知ってたぞ」

「そう」

麗子は煙を吐きながら気だるそうに答えた。

「早めに解決した方が良さそうだな。
 接近禁止なんて何とも思っちゃいねえ。
 いざとなったら金で解決してでも瑠璃を連れ戻す気だ」

「そう」

麗子の返事は気だるいままだ。

「なんだよ興味なさそうだな」

麗子は洋輔を睨む

「まったく雰囲気のない男ね。
 自分が満足したら
 ケロッと仕事の話をするところ
 相変わらずね」

麗子はタバコを灰皿で潰した。

「浸ってる自分が馬鹿みたい」

「そんなこと言うなよ」

洋輔は麗子の腰を抱きキスをしようとした。
麗子は体を捻る。

「もういいわよ。
 その気もないのに取って付けたようなことしないで」

麗子は洋輔を払い除けた。

「で、瑠璃の父親が何だって?」

麗子はソファーに座る。

「だから
 早くしないと瑠璃を連れ去りに来るぞ」

麗子は不適な笑みを浮かべる

「大丈夫よ
 もう手は打ってあるから」

洋輔はニヤリと笑った。

「そうか
 ならゆっくりホテルでもいってやり直すか」

「馬鹿ね。
 その準備に忙しいの。
 その辺の女でも引っ掻けてヤってきたら?」

麗子は冷たく言う。

「なんだよ。
 さっきまであんなに逝きまくってたくせに」

「ありがとう。
 よかったわよ、洋輔
 じゃ、私は忙しいから

 あ、病気は持ってないわよね」

麗子はドアに手をかけながら振り向いた。

「それは大丈夫。
 毎月定期検診受けてます。
 命削ってまで女とやりたい訳じゃない」

「そ。
 よかったわ」

麗子はそういって自分の部屋へと戻っていった。

「ったく。
 つれねぇ女だな」

洋輔は麗子の出ていった扉に向かって笑いながら悪態をついた。


/257ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ