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浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃
「まーったくキザな男ね」

振り向くと麗子が立っていた。

「もう、こんなに遅くなるなんて
 洋ちゃんなに考えてんのかしらね。
 みんなが瑠璃のこと待ってるのに。

 瑠璃、急いで」

瑠璃の手を引いて麗子は走り出す。

「麗子さん?!」

瑠璃は麗子に引っ張られながら食堂へ向かった。

食堂は真っ暗で誰も瑠璃を待ってなんていない。

「麗子さん?!」

手を引いていた麗子の手が離れ瑠璃は不安になった。

その時

パンパンパンパン!!!
クラッカーが鳴り響き
奥からロウソクを灯したケーキを持った女将が現れた。
そしてhappybirthdayを歌う声が聞こえてきた。

瑠璃は呆然と立ちすくむ。

目の前に女将がやって来て

「瑠璃ちゃん、ロウソク消して」

と促した。

瑠璃は言われるままロウソクを吹き消す。

真っ暗になった室内にまたクラッカーが鳴り響き
パッと明るくなった。

見渡すと麗子さん、ベティさん、弁護士事務所の人たち
ここに住む人たち、そして事務所のタレントさんまでいる

瑠璃は大きく目を見開いた。

「瑠璃お誕生日おめでとう♪」

ベティが抱きついてきた。

みんなが拍手とおめでとうといってくれている。

瑠璃は呆然と立ち尽くす。

誕生日を祝う

それは瑠璃が初めて経験した光景だった。

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