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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
「あーあ
なんで俺が麗子に怒られなきゃなねえんだ?」
麗子からの電話のあと洋輔はずっと同じことを呟いている。
「洋ちゃんごめんね。
私が箱根にいきたいって言ったばかりに...」
瑠璃は助手席で小さくなって何度目かの謝罪をした。
「まぁ、最初に誘ったのは俺だからな。
しかし麗子の小言なげーんだよ。
あれがなけりゃ
もうちっといい女なんだけどなぁ」
洋輔は大袈裟に溜め息をついた。
「ま、それはそうと
瑠璃、俺の条件忘れるな。
誰のためでもない
お前のためだ」
瑠璃は助手席で小さく頷いた。
「しかも今高橋は日本にいない。
今がチャンスだぞ」
瑠璃は俯いた。
小田原からの西湘バイパス。
洋輔は覆面に気を付けながら時おり
愛車のエンジン音を響かせた。
なんで俺が麗子に怒られなきゃなねえんだ?」
麗子からの電話のあと洋輔はずっと同じことを呟いている。
「洋ちゃんごめんね。
私が箱根にいきたいって言ったばかりに...」
瑠璃は助手席で小さくなって何度目かの謝罪をした。
「まぁ、最初に誘ったのは俺だからな。
しかし麗子の小言なげーんだよ。
あれがなけりゃ
もうちっといい女なんだけどなぁ」
洋輔は大袈裟に溜め息をついた。
「ま、それはそうと
瑠璃、俺の条件忘れるな。
誰のためでもない
お前のためだ」
瑠璃は助手席で小さく頷いた。
「しかも今高橋は日本にいない。
今がチャンスだぞ」
瑠璃は俯いた。
小田原からの西湘バイパス。
洋輔は覆面に気を付けながら時おり
愛車のエンジン音を響かせた。