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浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃
「結局、父が私の養育費を。
母が私を引き取るということで話は決着しました。
母はまだ父のプロダクションに所属していたので表立って離婚は発表されませんでしたが、世間体のお陰で私は名門女子校に通い続けています」
そこまで話すと瑠璃は膝に置いた手をぎゅっと握りしめた。
「無理に話さなくてもいいわ。
今日はこれくらいにしておく?」
麗子はペンを置き瑠璃に優しく声をかけた。
瑠璃はうつ向いたまま小さく首を振る。
「大丈夫...です」
「本当に?」
瑠璃は頷いた。
しかし何度も唇を噛む瑠璃のその口からなかなか言葉は出てこない...。
母が私を引き取るということで話は決着しました。
母はまだ父のプロダクションに所属していたので表立って離婚は発表されませんでしたが、世間体のお陰で私は名門女子校に通い続けています」
そこまで話すと瑠璃は膝に置いた手をぎゅっと握りしめた。
「無理に話さなくてもいいわ。
今日はこれくらいにしておく?」
麗子はペンを置き瑠璃に優しく声をかけた。
瑠璃はうつ向いたまま小さく首を振る。
「大丈夫...です」
「本当に?」
瑠璃は頷いた。
しかし何度も唇を噛む瑠璃のその口からなかなか言葉は出てこない...。