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浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃
「失礼します」
扉をノックする音が聞こえ受付の女性が部屋に入ってきた。
「麗子さん、いらっしゃいました」
受付の女性の後ろにはボサボサ頭に無精髭をはやし
丸めた競馬新聞を持った男が立っていた。
「洋ちゃん、待ってたわ」
麗子は座ったまま男に声をかけた。
瑠璃はその男を見つめた。
とても全戦全勝の敏腕弁護士には見えない。
「んだよ麗子。
俺、忙しいんだよ」
男は面倒臭そうに頭を掻きながら入ってきた。
「洋ちゃん、こちら瑠璃ちゃん。
さっき話したでしょ。
あなたのリハビリにはうってつけよ」
麗子は洋ちゃんに向かってウインクした。
洋ちゃんは瑠璃を一瞥しただけで
麗子の隣のソファーにドカリと座り
テーブルに足を投げ出した。
「なんだよリハビリって」
「ほら、行儀悪いわよ。
瑠璃ちゃんがビックリしてるじゃない」
麗子がピシャリと足を叩いた。
扉をノックする音が聞こえ受付の女性が部屋に入ってきた。
「麗子さん、いらっしゃいました」
受付の女性の後ろにはボサボサ頭に無精髭をはやし
丸めた競馬新聞を持った男が立っていた。
「洋ちゃん、待ってたわ」
麗子は座ったまま男に声をかけた。
瑠璃はその男を見つめた。
とても全戦全勝の敏腕弁護士には見えない。
「んだよ麗子。
俺、忙しいんだよ」
男は面倒臭そうに頭を掻きながら入ってきた。
「洋ちゃん、こちら瑠璃ちゃん。
さっき話したでしょ。
あなたのリハビリにはうってつけよ」
麗子は洋ちゃんに向かってウインクした。
洋ちゃんは瑠璃を一瞥しただけで
麗子の隣のソファーにドカリと座り
テーブルに足を投げ出した。
「なんだよリハビリって」
「ほら、行儀悪いわよ。
瑠璃ちゃんがビックリしてるじゃない」
麗子がピシャリと足を叩いた。