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甘い香
第2章 いじめ対策は新たな受難の始まりで



「おはよう」


「おっ、おはようございます」


チラリと先生を見ると、眠そうに教室に入って来た。いつも通りだ。

反対に俺は変な動悸が襲い、緊張で上手く唾が飲み込めない。

俺は気まずさから目を反らし、下を向いて先生が教卓に付くのを待った…が、なかなか視界の中に現れない。

不思議に思い頭を上げた次の瞬間、うなじを撫でられ、そのまま背筋を抜けていく。その感覚が身体中を電流のように走り思わず……


「ぅ、あんっ!なっ…何してっ、あぁっ」


声が出てしまった。

身をすくめ抵抗しようとしたが、先生の動きの方が早く今度は指ではなく、舌がうなじを這った。

ヤバイ俺、うなじダメかも…
力が入らない。


「……お前、昨日の夜何処にいた?」


チュッと音を立てながら、唇が上がってきて耳朶を軽く噛んだ。


「ふっ…い、家にいたに決まってるだろっ!やめろって…はぁん、あぅ」


な、何で気付いてるんだ?!

それと!

何で先生は
俺を襲ってんだよっ!


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