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とあるオクサマのニチジョウ
第8章 ドキドキオクサマ
 
 不意に現状を強く意識した恭子の鼓動が一段と早さを増した。


…知らない男【ヒト】の前で…私………


 力が入った左手の指が柔肉に埋もれていく。

 右手の指先に感じる襞のヌメリ気。

「…ん…んんっ……」

 掌に感じるしっとり感は増し、ワレメに触れる指先が微かに動く。


…わ…私……なに…しちゃってるのぉっ…?……


 男の前でゆっくりと動き出す両手の指先。

 いつもより軽微な動きであるにも拘わらず、与えてくる刺激に思わず声が洩れる。

 チラチラと男を気にしながら胸の柔肉を揉み、ワレメの襞を押し広げていく指先。

 男が僅かでも視線を上げれば、イヤらしいおツユを溢れ出しているナカまでも覗かれる。

 無意識にカラダを弄び始める指先に戸惑いを覚えながらも、甘く鼻が鳴る。

 ダメだと分かっていながら、恭子はいつもより敏感になっている感覚に指先を止める事も出来ない。


…見られちゃう……見られちゃうのに……私ぃ………


 熱くなっていくカラダ。

 顔を俯かせ、胸とワレメから走る刺激に柳眉を寄せる。

 シャツの裾を噛んだクチに力を込めても、熱い吐息と甘く鳴る鼻を止められない。

 右手の指が再び襞を割り広げ、キュッと締まった膣口へと中指を挿し込む。


…ダメっ……ダメ…なのにぃっ………


 見知らぬ男の前でオナニーをする淫らな背徳感。

 興奮が昂った恭子に、両手を止める術は無かった。


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