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とあるオクサマのニチジョウ
第9章 小麦色と白いオクサマ
薄暗くなった通りを進む。
喫茶店へと距離が縮まっていく毎に、体が準備を整えていく。
慣れる事の無い露出に体を熱くさせ、マスターが与える快感を思い出してワレメを湿らせる。
一度ならず二度までもマスターに抱かれた事が、恭子から罪悪感を薄めさせていた。
もはや、マスターに抱かれる期待が上回っていた。
帰ってこない夫よりも、女として見てくれるマスター。
まだ枯れるには早い二十代。
人妻と言えど、相手にしない夫よりも気持ちが傾いていくのは仕方がない事だった。
少しずつでも喫茶店に近付いていく実感に鼓動が早まる。
時折擦れ違う男の舐め回すような視線に、火照るカラダを僅かに強張らせながらも子宮の疼きを強めていく。
「……はぁ……」
カラダの中の熱気を逃そうとばかりに唇が開くと、熱い吐息が洩れていった。
…バイト…終わったら……
……今日は………
マスターに何をされるのか分からない期待に、妄想を始めかけた時だった。
「あっ。恭子姉ぇ……」
俯き気味に歩いていた恭子に、買い物帰りと見える杏子が声を掛けた。