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とあるオクサマのニチジョウ
第9章 小麦色と白いオクサマ
「…此処なら良いかな」
人影が疎らとは言え、露出が激しい女二人が道端で話しているのは目についた。
呆然とする恭子を連れて、杏子は公園へと脚を運んだ。
広さも明かりもある程度ある公園に子どもの姿は当然無く、人影はベンチに並んで座る二人だけだった。
「あ…あの……アンズ…ちゃん………」
言葉を紡いでも、言い訳にしか聞かれない。
それでも恭子は言葉を吐き出そうとするが、やはり最後まで続かない。
脚を組んでベンチの背凭れに背中を預け、タンクトップを盛り上げる豊満な胸を晒して座る杏子。
マイクロミニから伸びる脚の太腿をピタッと合わせ、背中を丸めて縮こまりながら座る恭子。
対照的な二人を街灯が照らし続ける。
「恭子姉……あのさぁ……」
「う、うん………」
恭子は見下ろされる視線を感じながら、辛うじて言葉を吐き出す。
従妹に対する罪悪感や負い目から延々と萎縮し続ける恭子に、杏子の顔に笑みが浮かぶ。
そんな杏子の表情など知る由もない恭子は、何を言われても受け入れようと体を強張らせた。
「ちょっとさぁ……」
「う、うん………」
焦らすように言葉を切る杏子。
それに対して、恭子は鼓動を早めるだけだった。
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