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とあるオクサマのニチジョウ
第11章 Scene.01
 
…公園なんて…いくらでもあるよねぇ………


「この駅から電車に乗って、直ぐ見える公園」

「あー……あそこねぇ」


…それって………あの公園じゃ………


 ドキドキと鼓動が速まる。

「男子が騒いでたんだけどさぁ」

「あ、アタシも聞いたぁ」


…な…何を?……
…何……聞いたの?………


「アンタ…見た事あるぅ?」

「アタシは無いんだけど、カレシがさぁ………」


…カレシ?……カレシが…なに?………


「何か…デカパイの露出女がオナニーしてたってさぁ………」

「あ、やっぱりぃ? アタシもそれ聞いたぁ」

 ドキンッと今までに無く強い鼓動が恭子を襲う。

「電車に向かって脚広げてさぁ………」

「何か、バイブ突っ込んでんでしょ?」

「前と後ろに咥えてるとかさぁ………」

「電車スピード出てないから、運良けりゃ丸見えだって男子騒いでたよ」

「あんな暗い公園なのに、見えっこないのにぃ。男子ってバカだよねぇ」

「妄想し過ぎだってぇのっ。
 ……って、アンタのカレシも妄想し過ぎ?」

「そーかもねぇ。大体、そんな変態女居るのかも怪しいしぃ」

「でも、性癖なんて色々あるみたいじゃん?
 …あ……それでアンタ不機嫌なん?
 カレシがデカパイ女に夢中だからぁ」

「ち、違うしぃ」

「大体、アンタ、カレシにヤらせてないっしょ?」

「そ、そんな事………。一昨日だって…三連チャン………」

「あぁ…。アンタ…ペッタンコだしねぇ」

「う、うっさいわねっ」

 賑やかに話を続ける二人組。

 後半からは恭子の耳には届いていなかった。


…私…イヤらしい姿………
…オナニー…見られて………


 脳内が白い靄に覆われ、恭子のカラダの昂りは強さを増したのだった。


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