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とあるオクサマのニチジョウ
第13章 Scene.03
 
 道路を逸れて、街灯も無く木々が立ち並ぶ砂利道を歩く。

 恭子が新たに露出オナニーに耽る場所とした公園は、その奥にあった。

 砂利道が突き当たれば、公園と呼べるのか分からないような空間が広がっている。

 道路から百メートル近く奥まった場所。

 緑に囲まれていると言えば聞こえは良いが、通りから見える事も無く、照明が無い事が治安の悪さを促していた。

 出入り口から数メートル入った場所にある唯一のベンチや、簡易的な隙間だらけな木造のトイレに落書きが目立つ。

 周りの住人でさえ立ち入らないような公園に脚を踏み入れた恭子。

 躊躇う事も無くベンチへと向かうと、その下に視線が向いた。

「あらあらぁ………」

 思わず声を洩らした視線の先には、いくつものコンドームが落ちていた。

 どれもこれもが、明らかに使用済である事が分かる。

 此処で誰かが肉欲に溺れていたと想像する恭子の口からは、更に熱い吐息が溢れ出す。

 ベンチに座り、更に間近にそれを見れば、興奮も昂りを増していく。

「私……私も………めちゃくちゃに…気持ち良く………」

 一体誰がえっちをしていたのかは分からない。

 分からないなりに恭子の妄想は膨らみ、人気の無いこの場所で、複数の男たちに犯される自らを思うと、手が脚の間へと伸びていった。

 自然と脚は開き、指先を待ち望むかのように尻がベンチの上を動いた時だった。

「………あれ?」
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