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とあるオクサマのニチジョウ
第13章 Scene.03
薄暗く異臭が漂う狭い空間。
その中で、恭子の鼓動は速く脈打っていた。
「はぁっ…はぁっ…」
薄くルージュを引いたふっくらした唇は軽く開き、既に熱い吐息が洩れている。
視線だけを周囲に向ければ、所々に落書きがある薄汚れた壁。
扉の隙間から吹き込んでくる風が胸や腹を撫で付けるが、カラダの火照りを冷ますばかりか、余計に熱さを増させる。
両腕も満足に伸ばせず、奥行きも高が知れている。
便器に跨がり、両脚の踵を乗せてM字に開いた体勢。
薄い扉が風に押され、キィ…と軋んだ音をたてればドキッと鼓動が強まる。
「んふぅ…ふぅぅ………」
熱い吐息を吐き出す恭子の露わになっている乳首は、既に固く尖っていた。
閉じようと思えば閉じれる脚も、おツユを滲ませたワレメを見せ付けるように開いた儘。
恭子はいつもの公園にある公衆トイレの、唯一の個室に鍵を掛ける事も無く全裸で便器に座っていた。
オナニーを始めている訳でもないのに、昂る興奮の儘にワレメを濡らし始めている恭子。
恭子の眼前にある個室の扉が、風も無いのに開かれていった。
―――――――――
「うにゅっ!? 来たぁっ」
ベッドの上で、携帯を片手に俯せていた真希。
ぷりんとした尻に青と白の縞模様のショーツ一枚だけの姿で胸を拉げさせた儘、携帯の画面を見て満面の笑みを浮かべてベッドの上を転げ回る。
「んでも……どーゆー事だろ………」
笑みを浮かべるのも束の間。
画面に写し出された文字列に小首を傾げてるのだった。