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とあるオクサマのニチジョウ
第13章 Scene.03
 
 物怖じする事も無く、容赦の無い長崎の手が撓わな胸を鷲掴みにする。

 ギュッと柔肉を指の間から食み出させて掴まれる痛みが、カラダを走り抜ける。

「んあっ…あぁっ………」

 恭子はビクッとカラダを震わせるが、柳眉を寄せた顔から甘い声を洩らす。

 痛みさえ心地好く感じる恭子は、胸を捏ねる様に揉み拉かれる刺激に鼻を鳴らす。

「恭子さんはホントにど淫乱だよなぁ。
 痛いのも気持ち良いとかさぁ………」

「ひゃうっ……んっ……んんぅっ」

 グニュグニュと片側の胸を捏ねられながら、片側の乳首を胸の柔肉が伸びる程にギュッと引っ張られる。

 長崎の蔑む言葉と、乳首からの鋭い痛みと乱暴に柔肉を捏ねられる刺激に、恭子の表情は既に恍惚に歪んでいた。

「もう、そんなスケベ面晒してさぁ………。
 もっと啼かせてやるからよ」

「んあっ…あっ……あぁっ…んっ………」


―――――――――


「んにゅっ!?」

 右を振り向き、直ぐ様左へと振り向く。

 頭を振るとツインテールも振られ、小柄な体形に不釣り合いな爆乳も揺れる。

「どっちだぁっ?」

 街灯が照らす丁字路にアニメ声が響く。

「んむむぅ……真希の女の勘では………こっちだっ」

 短いスカートを翻して青と白の縞模様のショーツを覗かせながら、勘だけでダダダッと駆け出す真希。

 小さな掌にギュッと赤い携帯を握り締めて、夜の街中を走り回っていた。
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