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とあるオクサマのニチジョウ
第13章 Scene.03
 
 長崎は更に足を広げ、胸を荒々しく揉みながら、喉奥まで突き挿そうとばかりに恭子の頭を引き寄せた。

「んぐっ!? んぐうぅっ!」

 いきなり奥まで突き挿さった衝撃に、恭子は目を見開きながらも頭を振り続ける。

 長崎の足が床に置いた恭子のバッグを蹴り、中から服や携帯を含めた荷物が散乱しても、恭子は喉奥まで犯される興奮に鼻を鳴らし続けていた。


―――――――――


「むむっ……ロリコンさんですかぁ?」

 自らの背の低さだけは自覚していた真希。

 突然話し掛けてきた大男に、眉を寄せて警戒心を募らせる。

「あ、いや…そうじゃなくてね………」

 真希と男の身長差は実に三十センチ以上。

 自ずと見上げる事になる真希の怖くない睨みに、大男は頬を引き攣らせる。

「こんな夜に真希に話し掛けてくるなんて………。真希は忙しいからロリコンさんの相手はしてられませんよっ」

 大男の表情などお構いなしに捲し立てた真希は、丁字路で頭を振ってはキョロキョロと辺りを見回す。

「い、いやね………」

 そんな真希の様子に、スーツに着られている感のある大男は言葉を続ける。

「さっきから何回も擦れ違ってるから、どうしたのかと………」

「えっ!?」

 その言葉に大きく目を見開く真希。

「ど、どういう事ですかっ!?」

「ど、どういう事って………」

 思わぬ真希の剣幕に、身丈ではかなり大きい男の方が思わず後退る。

「だって……さっきから………」

 女の勘だと言って走り回っていた真希。

 実の所、同じ区域をグルグルと回っていただけに、大男の傍を何度か通り過ぎていたのだった。

「………な…何て…事ですかぁ………」
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