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とあるオクサマのニチジョウ
第13章 Scene.03
長崎はフェラチオの気持ち良さを惜しみながらも、便器に跨がる恭子のカラダを無理矢理に立たせた。
「んあぁっ………」
モノをクチから離されて切なそうに甘い声をあげる恭子に、長崎は口角を上げて言葉を続けた。
「もっと啼かせてあげるよ、恭子さん」
―――――――――
膝を折って、真希の細い肩に軽く手を当てて目線を合わせていた男。
堪えきれなくなった涙を流し、鼻を啜りながら顛末を話す真希の頭を優しく撫でる。
「………話は分かったから。その…キョウコさんって人を捜してるんだね?」
「うんっ、うんっ。真希……捜してるのっ……。恭子さん………何も無いなら良いんだけどっ……ズズッ………」
泣き声で訴える真希の姿に、仕事帰りであろう大男はスーツ毎腕を捲って、小麦色の太い腕を見せて白い歯を覗かせた。
「分かった。おじさんも一緒に捜してあげるからっ。泣いてちゃダメだよ、マキちゃんっ」
目線を合わせて励ます大男。
ギュッと携帯を握り締めた手の甲で涙を拭う真希は、涙ながらに口を開いた。
「お、おじさぁん………」
「ん? 何か手掛かりでも思い出したかな?」
見た目に反して、優しく声を掛ける大男は真希の言葉に期待を込めて見詰めた。
「何で……真希の名前……知ってるのぉ?」
「えっ………?」
自らを名前で呼んでいるにも拘わらず、名前を呼ばれた事に疑問を抱いた真希の言葉。
…今…それが優先される事…なのか?………
思わず表情を強張らせて困惑する大男だったが、泣きじゃくる真希の姿に視線を止めた。
「………マキちゃん………あのね………」