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とあるオクサマのニチジョウ
第14章 Scene.04
「と、取り敢えず……今度会ったらで……良いわよねぇ………」
昨夜の今日では顔を合わせ辛かった。
公園の薄明かりの中でも、あの体格と顔は見間違いが無かった。
顔は知っているだけに、恥ずかしさも一入【ヒトシオ】だった。
問題を確認するかのように言葉を吐き出した恭子は、先程にも増して足取りを重くさせて歩き続けた。
緑の多い住宅街を歩けば、新たな露出オナニーの場所にしようとしていた公園へと通じる砂利道の入り口が目に飛び込む。
…この先で…真希ちゃんと初めて会ったのよねぇ………
砂利道の入り口に佇んで視線を奥に向ける。
夕暮れ時にも拘わらず、鬱蒼と木々が生い茂る砂利道は街灯も無く暗い。
先に行けば、ベンチの下や木造のトイレにコンドームが落ちているような公園。
いくら明るくても、やはり真希みたいな女の娘が行くような場所ではなかった。
…ちょっと遠くなったけど……
…あっちの方が正解よねぇ………
線路沿いの公園に連れていって良かったと思いながらも、大柄の男の事まで思い出して陰欝な気持ちになる恭子だった。
…きょ…今日は……もう寝よっと………
昼近くまで寝ていて、果たして寝られるのかは分からない。
分からないが、様々な思考が脳内に渦巻き、恭子は精神的に疲弊していた。
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