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とあるオクサマのニチジョウ
第14章 Scene.04
寝付けないからと、適当に着の身着の儘でアパートを出て来た恭子。
ゆったりと大きめのTシャツに、太腿半ばまでの短い巻きスカート姿だった。
「………そういえば………」
頬杖を着く上体はカウンターに寄り掛かり、撓わな胸はカウンターに乗せられている。
…寝ようとしてたから……ブラ………
それに加えて、夜に出歩くのは露出オナニー目的だったのが大半。
無意識にノーブラで居た事に気付いた恭子。
いつもと違い、大きめのTシャツだけに、くっきりと胸の形が浮き出ている訳でもない。
しかし、二人組の男の視線を向けられている今、まるでシャツを透かして胸を見られている錯覚を覚えて羞恥を僅かに芽生えさせた。
…昨日…あんな事…してるのに………
…無意識にこんな姿で………
…やっぱり……えっちに……なってるのかもぉ………
淫らになっていく自分を見つめ直しながらも、視線を感じている事にドキドキと鼓動を速める恭子。
視線をガラス窓へと向き直し、無意識に脚を組み替えた時だった。
「………ん…?」
視界の下方に飛び込んだ光景に、短く言葉を吐き出した。
…そういえば……さっきから……居るんじゃ………
明らかに人の頭頂部が、恭子の足元に居た儘動いていなかった。