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とあるオクサマのニチジョウ
第14章 Scene.04
ガチャンと扉が閉まる音が届く。
…そうよ……もう…あの人の事なんて………
…それに…一回も二回も…何回も……一緒………
長崎に腕を引かれ、暗闇の中を進む。
「……っ!?」
立ち止まったかと思えば、急に眩しさを覚えて固く目を閉じる。
「まさか、この部屋に恭子さんみたいな美人さんが来るとは思わなかったけどねぇ」
眩しさに目を閉じる恭子の背後で、胸をグニュグニュと揉みながら囁く長崎。
「…い…一体………」
「多分…淫乱な恭子さんなら…気に入る部屋じゃ…ないかなぁ」
ククッと笑みを溢した長崎の言葉に、恭子は胸を揉まれる刺激に抗いながらゆっくりと瞳を開けた。
「………っ!?」
視界に飛び込む、長崎の部屋の光景に息を呑む。
「ククッ……恭子さん、ゾクゾクするでしょ?」
「んあっ……そんな事……んんっ………」
グニュグニュと胸を揉み拉かれる刺激に思わず声を洩らすが、視線は部屋の中を彷徨い続けていた。
とても一般的な部屋とは思えない光景。
間取りは恭子たちの部屋と同じでも、置いてある物次第では雰囲気が様変わりする事を恭子は思い知る。
…こんなにぃ……
…一体…どれだけ…お金使ってるのぉ………
「俺の趣味の部屋……気に入ったみたいだねぇ」
耳に息を吹き掛けながら囁く長崎の言葉に、恭子は戸惑いながらも鼓動を速めていった。