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とあるオクサマのニチジョウ
第3章 働くオクサマ
カウンター席に座る客の背後を通るだけで速まる鼓動。
…大丈夫……分からないよねぇ………
トレイを見下ろす素振りでチラッと視線を下ろせば、プクッと乳首の形が浮き上がっているのが見える。
振り返ればばれるかもしれない緊張に暑さを覚えてくる。
「お待たせしましたぁ……」
一番奥のテーブル席に着き、腕を伸ばしてカップをテーブルに置く。
軽く前屈みになって腕を伸ばした事で、乳首がブラウスの生地と擦れる。
元々、過敏な性感帯である乳首からの僅かな刺激が、恭子に柳眉を微かに寄らせた。
「…んっ……」
微かに脳へと伝わる甘美な刺激に、思わず声が洩れると同時に鼓動が速まる。
…こんな声出したら……
テーブル席に座る客との距離はいくばくも無い。
テーブルの上に腕を伸ばした儘で、チラッと客の様子を伺う恭子の鼓動は速まるばかりだった。
…こんな近くで……
…絶対…ノーブラだって…バレちゃうぅ………
顔が熱くなっていく。
直ぐ様、胸を隠そうと思いながらも、伸ばした腕は何故か戻ろうとしない。
新聞を読んでいる客に向かって体を向けている視線。
新聞から視線をずらせば、いやでも豊満な胸が視界に飛び込む距離。
…もしバレたらぁ……私ぃ………
…マスターも…他の客も居るのに……あんな事とかぁ…こんな事ぉ………
感情をモヤッとさせていた恭子は思わず脳内で淫らな展開を繰り広げ、新聞を読み続けている客を前に顔と体の熱さを増していった。
「……恭子…さん?」
悶々とし始めた恭子に突然掛けられた声。
「…ひゃ…ひゃいっ」
恭子は肩を跳ね上げて、素っ頓狂な声をあげた。