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とあるオクサマのニチジョウ
第3章 働くオクサマ
「はぁ………」
床に落ちた雑巾を目で追って軽く嘆息すると、窓の縁に乗せていた膝を下ろす。
数歩ばかり後退して、何の気無しに上体を倒して雑巾へと腕を伸ばした。
…もうちょっと集中しないとぉ………
恭子は昂った感情に泳がされ、単純なミスをした事に自らを諫める。
それでも、体の火照りや子宮の疼きが治まる事は無かった。
軽く脚を開いた儘で、体の柔軟さを生かして雑巾を拾い上げて倒した上体を戻しかけた時だった。
「ふえっ!?」
不意に尻に感じた感覚に、思わず間が抜けた声をあげる。
…えっ!?…ちょっ…何ぃっ?………
明らかに尻肉をガシッと掴まれている感覚。
そればかりか、尻を割り広げてアナルさえも晒け出すような円を描く動き。
「ちょ、ちょっと……んんっ………」
声を洩らして背後を振り返ろうとする。
しかし、尻肉を捏ねられる甘い刺激に、恭子は柳眉を寄せるしかなかった。
ジワジワと体中に広がっていく刺激が、ガラスに右手と雑巾を持った左手を着かせる。
「んふうっ…ふぅっ……」
戸惑いながらも、尻から脳へと伝わる刺激に熱く鼻を鳴らす。
…もう…誰ぇっ………
閉店した喫茶店の中で、尻を捏ねるような人物は一人しか居ない。
誰だか想像はついても、恭子は信じきれないでいた。
「はぁっ…はぁっ……恭子…さん………」
突き出した尻の方から聞こえる、熱い吐息混じりの声。
「ま、マス…タぁ………」
いつもの物静かなマスターからは想像出来ない興奮した声に、恭子の体はブルッと微かに震えた。