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とあるオクサマのニチジョウ
第1章 こんなオクサマ
 
 男の見た光景通りに、裸エプロンの恭子。

 薄いエプロンの下でタユンタユンと豊満な胸を揺らしながら、部屋を忙しなく動き回る。

「さっさとやっちゃわないとぉ………」

 手にした雑巾で家具を丁寧に拭いていく。

 キュッキュッと磨けば光沢を増す家具の表面を見れば、満足そうに笑みを浮かべる。

 更には身を屈めて、家具の下のフローリングまで拭いていく。

 左手と両膝を着いて、雑巾を持った右手を伸ばす。

 肩幅程度に脚を開いて丸い尻を高く突き上げた姿。

 背後から見れば、黒い繁みに飾られた股間は丸見え。

 それでも、自宅だという事で恥じらう事も無く、突き上げた尻を振りながら床を磨いていった。

「…こんなもんねぇ……」

 一通り掃除を終えて、恭子は埃が見えなくなった部屋に満足げに頷く。

 そして、壁に掛かった時計を見遣れば、再び慌てた素振りを見せる。

「あらあらぁ…もうこんなじかぁん……」

 それでも、口調はノンビリしたものだった。

 パタパタとスリッパを履いた足音を鳴らし、ゆっさゆっさと胸を弾ませて足早に移動する。

「今日はぁ…久しぶりだしぃ………いっぱいシなくちゃぁ………」

 不定期に帰宅する夫の帰りが待ち遠しい。

 数日振りの帰宅ともあって、恭子は夫婦の営みに対する期待に胸を高鳴らせていたのだった。


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