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とあるオクサマのニチジョウ
第5章 葛藤するオクサマ
淫らな性欲の強さを思い知らされる。
露出という新たな性癖と、言葉で責められ強引に犯された事に興奮した事は否めない。
実際、自責と後悔を繰り返している今も、暗い周りを気にしては体を熱くさせている。
…もう……あれっきりにしないと………
クチュッと淫猥な水音が股間から流れる。
それでも、先程までの喫茶店での淫らな肉欲を貪る光景を振り払うように頭を振る。
「マスターには奥さんが居てぇ……私には正行さんが………」
頭に二人の顔を思い描き、言い聞かせるように言葉を吐き出す。
新たな性癖である露出の興奮を受け入れながら、恭子は何度も葛藤を繰り返して歩き続けていた。
「……ぁ………あ……ぁん………」
気付けば、アパートの傍まで着いていた。
静かな暗い空間に、高台に建つ二階建てのアパートの姿。
「……ぁあ………ぁ…あぁん………」
微かに耳に届く悩ましい声に、恭子は一瞬脚を止めるが再び歩き出した。
…この声……きっと………
「…ふぁあっ……ぁあっ……いいっ………」
アパートに近付く程に、閑静な空間に流れる嬌声は大きくなっていく。
いくら考えた所で、女の喘ぎ声にしか聞こえない声。
先程までの葛藤を掻き消す程にその声は艶めかしく、恭子の顔を熱くさせていく。
「…やっぱり……」