この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
とあるオクサマのニチジョウ
第5章 葛藤するオクサマ
 
「……って訳なのぉっ」

「は、はは……そう…なんだ………」

 ほんのりと顔を赤らめた恭子の言葉に、杏子は頬を引き攣らせて相槌を打つ。

「ホントに……どう思うぅ?」

 恭子は小さいテーブル越しに体を乗り出し、ズイッと顔を寄せる。

「あ、あぁ……そう…ねぇ………」

 恭子の吐き出す吐息に、思わず眉根を寄せる。


…酒くさ……
…まだ…そんなに呑んでない筈なのに………


 恭子の吐息と顔の赤さから、酒に酔っているのは一目瞭然。

 乗り出した体を包む白いキャミソールの胸元から覗く、豊満な胸の深い谷間。

 柔らかそうな胸の柔肉までも赤らめている事に、ウーロン茶で相手をする杏子の表情は強張る一方だった。

「…ところでぇ……」

「な、なに?」

 体を乗り出した儘、ニヤッと口角を上げる恭子。

 不意に話題を切り替えようとしている恭子に、何処かイヤな予感しかしない杏子は言葉を詰まらせる。


…恭子姉のこの顔……
…絶対……ヘンな事…言い出すに決まってる……


 杏子はいつもの事だと、気分を落ち着かせようとグラスに入ったウーロン茶を口に含む。

「……アンズちゃん……えっちの声……凄すぎよぉ」

「ぶぅっ!」

「きゃあっ!!」

 盛大に口に含んだウーロン茶を吹いた。

 ニヤッと笑みを浮かべていた恭子の顔は、見事にウーロン茶塗れになっていた。
/298ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ