この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
とあるオクサマのニチジョウ
第5章 葛藤するオクサマ
 
「な、な、なに……言ってるの…かなぁ?」

 動揺を隠せない杏子。

 ニヤニヤと笑みを浮かべる恭子の顔を直視出来ず、体ごと顔を背ける。

「いつもは男勝りのアンズちゃんが……ねぇ………」

 羞恥に顔を赤らめている杏子の姿に、普段はマゾ気質の恭子の僅かなサド気質が言葉を吐かせる。

「な、なに…よぉ……」

「ナカにザーメン…とかさぁ………
 もっとナカに…とかぁ……」

「わぁっ! い、良いからっ! 言わなくて良いからぁっ!!」

 瞬時に昨夜の事だと把握出来た杏子の顔は羞恥に赤く染まる。

「外の通りでも聞こえたわよぉ?」

 ニヤニヤとした笑みを絶やす事無く、恭子は意地悪く言葉を吐き出す。

「あ、あぅ……。あ、あれは………」

「あれはぁ?」

 そっぽを向く杏子の視線だけがチラチラと恭子へと向く。

 相変わらず、ニヤニヤとした笑みを浮かべている恭子。


…これ……絶対……声…洩れてたパターンよね………


 昨夜のセックスの時に声を抑えきれなかった自覚がある杏子。

 艶めかしい喘ぎ声を聞かれていたという事実に、顔ばかりか体までが熱くなってくる。


…暫く出張だっていうから…張り切ったのが………


 自分から誘い、与えられた快感に溺れた昨夜の自分を恨めしく思う杏子。


…何であたし……昨夜はあんなに乱れちゃったんだろ………


 思い起こせば、普段は男勝りで通っている自分が、女性フェロモン全開でよがり狂っていた事に戸惑う。

「…いいなぁ……。私なんて……はぁ………」

 しかし、そんな戸惑いはボソッと呟いた恭子の言葉に掻き消されていった。
/298ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ